Monthly Archives: 5月 2008

第4回ACEワークキャンプ参加 【とし】

とし

とし

ワークキャンプが終了してちょうど1ヶ月が経った今、この文を書いています。

先日、キャンパーのうち4人だけですが日本で再会することがありました。
遥か遠くマレーシアで初めて出会った仲間と日本で再会することがとても不思議で、帰国してからの日本の生活の中では現地で過ごした10日間はまるで夢であったかのようです。その感覚は自分以外のキャンパーにも共通していて、自分自身も「夢」と「現実」を何度も行き来しているのだと改めて思います。

 ロングハウスを訪れるのは5回目なのですっかり顔馴染みで、自分自身も田舎に帰るような感覚でいます。前回訪れてから1年近くも会っていなかったのに、そのまま時間が繋がっているかのように感じるほど自然にイバンの人たちが温かく迎え入れてくださいます。だから私もためらうことも無く「帰ってきたよ!」と会う人、会う人に挨拶をし、それに本当の家族のように答えてくれるのです。今回、私はイバンの名前をつけていただきました。そこで”Aku Igat ak Michael Jalak” (私はマイケル・ジャラックの息子、イガットです。)と名乗ると、皆が「お前の父親は誰だ?」と繰り返し聞いて楽しそうに笑っていて、私がそう言うことにとても喜び、家族として迎えてくれているように感じました。今回はさらに、弟や妹もできました。(笑) キャンパー達がきょうだいで、その家族がロングハウスの人々と、キャンプが終わる頃には「一家」になっています。

 キャンプに参加するのも今回が3回目だったので、キャンパーでありながらキャンプ運営のお手伝いもするような役割をさせていただきました。初めての時の様な衝撃や新鮮さはありませんが、その分、新鮮さを持っていろいろな「初めて」に出会うキャンパー達の様子をよく見ることができるという楽しみがありました。空港で初めて会ってからしばらくは、やはり緊張や不安があるようで硬い表情をしていたのが、日が経つにつれてだんだんと柔らかくなっていくのは見ていてとても嬉しいものでした。イバンの人の温かさに触れる中でとても自然なその人が顔を出して、お互いに気兼ねが無いところで一緒にワークをし、遊び、真剣に話し合うことができたことは何度体験してもそれぞれが忘れられない、代え難いものです。あの地で幸運にも出会うことのできた仲間を日本に帰っても大事にしたいと強く思っています。

 日本に帰国した途端にものすごい量の仕事、情報などが押し寄せてきました。緩やかに充実した1日を送ってきたことが夢だったかのように。今も毎日を忙しく過ごしています。日本の生活に慣れていながらも、どこかで息苦しい思いを抱えていたのでしょう、だから私は定期的にあのロングハウスへ帰りたくなるのだろうと思います。

 広大な自然と緩やかに流れる時間の中、無条件に温かい人達と自分らしく過ごせるあの場所は、夢ではなく現実に存在するのです。帰る場所、すばらしい時間を共有できた仲間を見つけられた私はとても幸運です。

これを読んでくれた方にも、一度訪れていただけたらと思います。

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第4回ACEワークキャンプ参加 【かんちゃん】

かんちゃん

かんちゃん

第四回ワークキャンプは私にとっては三回目のワークキャンプであった。

今まで参加してきたワークキャンプはいずれも参加者が少人数であり、なおかつ顔見知りのキャンパーもいたので、以前と比べると今回の第四回ワークキャンプは自分自身にとって新鮮であった。何度もイバン族のロングハウスを訪れては共に生活しているが、何度来ても変わらずイバン族の温かさに包まれる。

しかし、今回のワークキャンプで変わっていないと思い込んでいたというよりは思い込ませていた自分に気づいた。
一人一人の人間の温かさは全く変わっていないと思うが、イバン族の生活の変化を感じざるを得なくなってきている。

今回のワークキャンプで一番残念であったことはやはり「交流」である。ワークから帰ってきて休眠を取る人、シャワーを浴びる人、それぞれに自分の時間を過ごしていたが、ワークから帰ってきて体を休ませながら身の回りのことをやるとすぐに夕食、そして討論、討論が長引き10時。廊下に出てみても真っ暗であった。

以前は夕食後と討論が始まるまでの間、討論の後、朝起きてから、昼食の後・・・とちょっとでも時間があるとイバン族の人たちと交流していた。しかし今回は交流というよりも自分の時間を作って生活している人が多かったと感じている。原因の一つとしては討論の時間の問題もあるが、別の視点から考えると、イバン族の人も交流をしなくなった、生活のなかで自分と人とが言葉を交わして話す交流の時間が自然と短くなったのかもしれない。これには寂しさを感じた。

電気が容易に点かなかった頃は夕食を食べ終わると、ろうそくの灯をともしては廊下でみんなで手遊びをしたり、おしゃべりをしたりしていた。しかし、今回は廊下には二、三人がポツリポツリと座っているだけ。ビレックに入ってみると、みんなでソファーに座り、タイルの上に寝転がり、テレビ観ている。会話など全くと言っていいほどない。しゃべっているのはテレビだけでたまにテレビを観ているみんなの笑い声。ある程度の時間になりテレビに切りがつくとそれぞれに自分の寝場所へ帰っていく。

いつからかこんな夜の過ごし方が普通になってしまった以上、イバン族の人たちとはパーティーやバーベキューなどの計画的行事以外での日常生活の中で交流することは難しくなってきたのかなぁと深刻に感じた。

一方、キャンパー同士は知らない人が集まって10日間という短い期間を過ごした。
この10日間でキャンパー同士の関係は強く、深いものとなったとおもう。日本にいたらバイトをして、友達と夜遅くまで遊んで、寝て、食べてとしている間にあっという間に過ぎてしまう10日間だが、ワークキャンプは充実し印象に残る10日間であった。

 ワークの内容や日程については、月曜日から金曜日まで、五日間連続の作業は作業が炎天下ということもあり体力的にも厳しいのではないかと思っていた。しかし、半休の日があったりしたので少しは休めたと思う。現地の人々の働きぶりには相変わらず感心させられる。自分ではやろうという意思があっても体がついていかない。比べて現地の人々は男性も女性も関係なくバリバリ働いている。すごい体力だと思おう反面、そんな働いている姿は素敵だなと思う。

 ワークキャンプとしては今回が三回目の参加であった立場から見て、今回のキャンパーはそれぞれに充実した日々を送っていたもののまた来たいと思う人は少ないであろうと勝手ながら感じていたが、三人、四人、五人「また行く」と心に強く決めている参加者もいたことにとてもうれしく思う。またマレーシアに来たいと思わせることを意図するだけのワークキャンプではないが、私がイバン族との生活の中で感じたことと同じような何かをイバン族のロングハウスから得てもらうことができたと思う。


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第4回ACEワークキャンプ参加 【ケイタロー】

ケイタロー

ケイタロー

僕は今回、2回目のワークキャンプへの参加でした。

1回目に行った去年の春は高校を卒業したばかりで大学に入学するまでは特にこれといってやることがなかったし楽しそうだから行ってみようかなぐらいの軽い感じで父に勧められるがままにワークに参加させていただきました。最初は言葉もわからないし習慣なんかも違うしやっていけるのかなという不安もありましたがそんな不安はイバンの子供達と遊んですぐに本当にすぐに吹っ飛びました。僕らから見た彼らと同様に、彼らから見た僕らは国も文化も習慣も違うはずなのに彼らは決してそんな濁ったレンズで僕らを見ることはせずありのままの僕を見てくれて最高の笑顔で人なつっこく近づいてきてくれたからです。おかげで片言の英語やイバン語やボディーランゲージでなんとなくではあるが意志の疎通もとれるようになれました。

 去年行ったときは何も考えずに行ったし帰ってからもあー楽しかったなで終わらせてしまったけど今回は自分の今後の将来のことも考え自分が心から楽しめること、したいことってなんなのだろう、とか考えながらワークに参加させていただきました。あとはまたロングハウスのみんなに会いたいなって思ったからです 。みんなに忘れられてたらどうしようって不安はありましたが、飛行機の便の都合でロングハウスにつくのが夜中にもなってしまったのにも関わらずみんなが起きて待っていてくれたことには感動しました。イバンの人達の魅力はそうゆう優しいところだと思います。自分がされたらうれしい、誰かが困ってるから手伝おうってゆう 、最近のせかせかしてしまっている利益主義の日本ではあまり見られないであろうことを彼らはごく自然にこなしていました。そんな彼らの姿を見てはしきりに感動し尊敬し自分もそんな人になりたいと強く思いました。彼らの勤勉っぷりにもとても感心しました。ワークは炎天下の中の作業でしたがイバンの人達は僕らの3倍はせかせかと働いていたでしょう。それでも彼らは休んでばかりの僕らに対して不満そうな態度はまったくだしていませんでした。器が違うなと思うと同時に小さい頃からこんな作業をしてたらそりゃたくましくなるなと彼らの強さのルーツを知れました。

夜の討論会は最初、嫌でしょうがなかったけど次第に年齢も経歴も違う人の真剣な考えを聞くこともそうはないなと自分なりに積極的にとりくんでみました。討論でも少し話ししたかもしれないけどロングハウスで過ごしてみて改めて、便利であることと幸せであることはイコールではないなと思いました。日本ではモノ が溢れ身の周りは文明の機器につねに囲まれて生きていて便利ではあるけど、何かせかせかして、何かやることに追われ効率の良さだけをつねに求めて生きている気がします。それに比べてロングハウスには日本に比べたら機械はとても少なく洗濯やら掃除やら不便なことはたくさんあるけど、これでもかってくらい時の流れが遅く てみんなゆとりをもって暮らしていた気がします。どっちがいいのかなんてゆうのは人それぞれだけど今の僕にはロングハウスでの暮らしはとても魅力的です。本気で将来、仕事でマレーシアと関われないものかとも考えました。帰る日は本当にもっとここにいたくて、お世話になったイバンの人達が僕らの為に涙してくれてるのを 見て、普段めったに泣かないのですが思わず号泣してしまいました。

 今回のワークで人に優しくしたいなって思いました。でも欲を言えば彼らみたいに意識してそれをするのではなく無意識にできるようにしたいです。そして改めて僕は色々な場所で色々な人と話をするのが好きだなと思いました。今ではロングハウスのみんなはもちろんキャンパーの方々も一生付き合っていきたい大切 な人です。ありがとうございました。
 また絶対イバンのみんなのとこへ帰りたいと思います!

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第4回ACEワークキャンプ参加 【ゆみちゃん】

ゆみちゃん

ゆみちゃん

今回ワークキャンプに参加して,「変わっていくもの」と「変わらないもの」の両方を,色々な側面から感じることができたように思います.

 もちろん,1番の変化は,デイセンターがほぼ完成していたことです.あの骨組みしかなかったセンターには,屋根,窓がつき,壁はきれいにペンキで塗装され,中には本やテレビ,楽器なども揃い,そこに毎日通ってくる子どもたちがいて,素晴らしいスタッフがいて,笑いが絶えなくて…,そんな素敵な空間ができるまでに,自分がほんの少しでも関わることができたのだと思うと,とても感慨深いものがありました.

また,ロングハウスの前に大きな「正門」ができていたことにも驚きました.でも,あんなに立派な正門をロングハウスのみんなで建てたと聞き,また,ゴトンロヨンに参加した時や,デイセンターでのワークのときでも,男性も女性も,大人も子どもも,みんなで協力し合って,色々な知恵を出し合って,かつ楽しみながらどんなものでも創り上げていくという,変わらないイバンの素晴らしい伝統を改めて,目で,肌で感じました.

そして,ロングハウスの中で感じた変化は,テレビをもつ家族が増えていたこと,ムービーやカメラ,ゲームで遊ぶ子どもたちが増えたことなど,電化製品が充実していたことです.廊下や外で過ごす子どもたちが前よりも減ったような気がして,少し寂しい気持ちもありました.
でも,誰でもより便利な生活を送りたいと思うのは当然のことですし,(東南)アジア全体が経済的,技術的な発展を目指している中で,そういった変化は仕方のないことなのかもしれません.このままだと将来的には今の日本のような希薄な地域社会になってしまうのではいかという懸念も考えられますが,私はそうは簡単にならないだろうなと確信しています.この地には,支え合いの精神,イバンの伝統が,今でも変わらず強く根付いているからです.助け合うことが当たり前,何か困ったことが起これば,みんなで考えて解決していくのが当たり前,電気が通らなくても,機械がなくても,自然の中に使えるものはたくさんあるのだから,それを最大限に活用する.子どもたちは,大人たちの手伝いをすることもまた当然のことで,そういった伝統は,この先も引き継がれ,繰り返されていくと思います.そして,何より変わらないのが,ロングハウスのみんなの人柄,温かさです.子どもたちも背が伸びていたり,大人っぽくなったりもしていたけれど,人が大好きで,元気で,優しくて,思いやりがあるところは変わっていなくて,イバンの伝統とともに,この人柄の良さも,この先いつまでも受け継がれていってほしいと思います.

といった感じで,今回のワークキャンプでは,変化するものとしないものは何か・・というような,前回の時とはまた違った視点で,イバンの魅力を発見することができました.次回はどんな魅力をまた発見できるのか,その日が来るのを,そして,ロングハウスのみなさん,健さん,和代さんに再びお会いできることを楽しみにしています.                                    

裕美子

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第4回ACEワークキャンプ参加 【あやなちゃん】

あやなちゃん

あやなちゃん

 以前から海外でのボランティア活動というものに非常に興味があり、今回友人から話を聞いて参加したのですが、初めは約10日間もの日数を、初対面の人と慣れない環境で過ごす、ということに人見知りをしてしまう私は不安がありました。

しかし、いざ行ってみたら、キャンパーの皆をはじめ、ロングハウスの人々や健さん・和代さんが温かく歓迎してくれて本当に毎日楽しく笑って過ごすことができました。

ワークは炎天下の下、汗だくで大変だったりして、日本にいた私ならとっくに辞めていた作業も、何故だかあそこだと、自ら“やりたい!”という意欲がドンドン湧いてきて、ずっと楽しくて笑いながら作業して…なんて、自分でも新たな自分が見えた気がしました。今思うと、きっと、働いているマラッカやナンシー・ポー リンなどセンターの人たちやシーマやジョシュアのスタミナのすごさや底知れない元気、あとは何よりもキャンパーの皆の頑張りや助け合い…皆の笑顔や頑張って働き続けている姿に知らず知らずに励まされていたのかなぁ~なんて思います。

ロングハウスでの生活は、毎日本当に楽しくて、後半は暇さえあれば廊下に出て遊んでました。バドミントンしたり、マンディーの川に行って遊んだり、魚焼いたり、子供たちとお散歩に行ったり・・・本当にみんな可愛くて悪くって、でもすーっごく温かくて。おばぁちゃんたちにもマッサージしたり、一緒にお酒飲んだり …何もかもが本当に充実した日々で書ききれません!(笑)

今回、ボランティアということで参加しましたが、実際には貴重な経験ができて、素敵な出会いがあり、たくさんの思い出があって、新たな自分が発見できたかけがえのない場所。そう呼ぶほうがなんだか私的にしっくりきます。
初めは行って作業してただ帰国するだけ。その期間で少しでも成長出来たらなぁ~なんていう考えがあった自分がいたけれど、いざ帰国するとなったらそれはもう帰りたくなくて帰りたくなくて・・・(笑)ロングハウスの子供たちや皆ともぅ当分は遊んで喋って笑って…っておいうのが出来なくなって、キャンパーの皆とも 離れ離れになってしまうと思うと、心の底から“時間がとまれ!!!!”ってずーっと思ってしまう位、帰りたくなかったです。

このワークキャンプに参加した後、日本に帰国して多くの事に気が付きました。まず、シブでの約10日間、1つも嫌だな~とか面倒くさいな~とかという感情が自分の中に生まれなかったということです。だ から、日本では時々出てくる会いたくない自分・嫌な自分に一度もならなかったという事をすごく嬉しく思えます。それから、夜の討論やその後のお喋りの時間で得た皆の価値観や物事の考え方、意見が本当に勉強になったし、自分の成長にも繋がったんじゃないかな、と思っています。日本には物が溢れているし、何よりも急がな くちゃいけない!と感じることが多いな、と帰国してから感じました。帰国してからの自分には少し余裕があり、自分の中に自分の時間が流れる生活が出来ました。ロングハウスの生活ではせかせかせずに、マイペースで出来る、というのも、自分の中に少し余裕ができた理由なんじゃないかな~なんて思っています。けれど、日本 で生活していると知らない間に急いで窮屈になって余裕もなくなって…という具合になってしまうので、私には定期的に帰ることが必要だな、と感じました。

あっ、あと、ロングハウスから帰ってきた私は、自然ともう、『ロングハウスに行く』ではなく『ロングハウスに帰る』という感覚になりました。(笑)
今回参加したキャンパーの皆も本当に心が優しくて温かい人たちばかりで、ずっと繋がっていたいな、と思える人たちとの貴重な出会いとなりました。

また近々帰るので、その時にはまた面倒見てください。
本当にたくさんの様々な事を、ありがとうございました。

あやな

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商業音楽の音楽賞