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第17回ACEワークキャンプ参加者の声【めぐちゃん】

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めぐちゃん

 みなさん、初めまして。私は、大学4年時に第14回キャンパーとして初参加し、その後第17回キャンパーとして計2回参加しました。みなさんにお伝えできる機会を頂けて光栄です。拙い文章ですがどうぞ最後まで、お付き合いください。

 最初の出会いは、大学4年間知的障がい児サークルに入っており、色々なご縁があり、卒業研修旅行としてサークルメンバー4名でキャンプに参加しました。

 水は出ないし、電気はないし、虫は多いし、ネットは繋がらない。極めつけは、洗濯・お風呂は川の水という!日本昔話のような生活です。とても不自由な暮らしですが、人間楽しければスッと馴染めてしまうものです。この1週間は、“どんな環境でも、自分の前向きな気持ちと明日を待ちどうしく思う気持ちがあれば大丈夫!”というポジティブな心を私に教えてくれました。毎晩、キャンパーたちとそれぞれの未来を語らい、ムヒバのみんなやロングハウスの方々からボルネオ島の夜空のようなキラキラした時間を頂き、“また戻ってきたい!”と強く思いました。

 2回目の参加は、社会人3年目の夏。“また戻って来たい!”という気持ちを実現できたのです。学生の時とは違う生活で、毎日が必死で心身ともにとても疲れていた時期でした。1日で早く、健さん・和代さん・ロングハウス・ムヒバのみんなに会いたい!という思い一心で日本を飛びだしたことを覚えています。南国特有のジワリとした空気とジリジリと射す太陽が私のカチカチだった心を解いてくれました。

 さて、ロングハウスの生活環境がたった3年で大きく変わっていました。それは、インターネットが通り、電気が来ていたことです。スマートフォンを所持している人も多くテクノロジーの波がここまで来たのか、と驚きました。ですが、3年前と変わらず長い共同廊下ではキャハハと笑う声が響き、茣蓙でゆったり過ごしていて、“ご飯は食べた?”“マンディ(水浴び)しに行くの?”と声をかけてくれます。日本の家=プライベートがしっかり保たれている空間に対し、ロングハウス=プライベートと共同生活をする場が調和されている空間で、この曖昧さがとても良いと思います。この曖昧な場所は、今の日本にないのが寂しいです。

 次に、大好きなムヒバについてお話します。ムヒバでの生活をワークキャンパーのほとんどが「天国」という言葉を当てはめます。私もそう思う一人です。その理由をお伝えします。それは、多様性を特別視しない空間だからです。ムヒバは、年齢も様々、障がいの度合いも様々、家の裕福度も様々。そんな人たちが一つ屋根の下、食事を共にしレクをして穏やかな1日を過ごします。たまに訪れる、異国の私たちを笑顔で迎え、別れる時は共に涙を流す。一緒にいる時間は、惜しげもない愛を注ぎあって少しでも相互理解を深めようとする。笑顔が笑顔を呼び、どんどん温かい場になる、そんな空間がムヒバです。言葉が分からなくて身一つで、どんっと飛び込んでも、それを誰もが温かく迎えてくれます。それも最大級の笑顔で!そんな場所が、この地球にあるなんて!だから、私はムヒバが大好きです。健さんや、和代さんが大事に大事に育ててきた空間、愛を注いできた空間、本当に素敵です。これからも、多くの人々を虜にすると思います。

 最後に、この文章を書きながら、このキャンプで出会ってくれたみんなの顔が思い浮かび、切なくてキュンとします。今の日本は、学歴や就職や見栄など上昇志向が高まって、より良い生活を求めすぎだと思います。“自分は、こうあるべきだ”、と自身に言い聞かせ、重い鎖としてピュアな心を縛り付け、自分を苦しめていませんか。もう、そのことに気づけないくらい重症化しているのでしょうか。ムヒバに来たら、そんな鎖をあっという間に解いてくれます。人らしく、清らかな生命力を与えてくれます。

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