調査活動

 マレーシアの全般的概況 

 日本(成田)からマレーシアの首都クアラルンプールまで、飛行機で約6時間半、赤道からわずかに北半球に位置する国である。大きく二つの地域に分かれている。首都のある側が半島マレーシア(マレー半島)で、北はタイに接し、南はシンガポールに接している。もう一方がボルネオ島(インドネシア側からみるとカリマンタン島)北部で東マレーシアといわれ、インドネシアに接している。面積は、半島側より東マレーシアの方がかなり大きい。マレーシアの国土面積は、日本の約90%で、人口は約2,700万人である。日本との時差は1時間。
 この国は首都クアラルンプール及び13の州で構成されており、半島側には11州、東マレーシアには2州がある。半島側の11州の内9州には、スルタンという統治者(州の王様)がおり、この9人の王の中から順番で国王が決められる。1期5年の、任期制の国王であることもこの国のユニークなところである。立憲君主制であると同時に議院内閣制である。現在の首相は日本でもなじみの深いマハティール首相だが(注)、来年秋の退任が既に本人から発表されている。

 国教は、イスラム教だが、憲法で信教の自由が認められており、至る所でイスラム教のモスクの他、仏教寺院、ヒンズー教の寺院、キリスト教の教会などの宗教上の建造物が目につく点も興味深い。

 多民族国家であるマレーシアの国民の人口構成は、マレー系住民約60%、中国系住民約30%、インド系住民約10%弱、その他となっている。全国的な主要3民族の平均人口構成は上の通りであるが、地域により、特に都市部と第一次産業地域などではかなり違った構成のところもある。

 独立から45年。一つのマレーシア文化の形成を目指すのでなく、多文化の複合、いわば多様な文化を複合的(生活習慣、服装、言語、宗教、民族諸行事等)に受容する新しい文化形態をもつ国と言えるだろう。世界に多民族の国家は多いが、この多文化共存型の国家形態の有り様は、今後の世界を展望する上で大いに示唆に富んでいると思われる。この国の現在の目標は、“Vision 2020”及び“Caring Society”である。Vision 2020は、2020年までにマレーシアを先進国にするという決意であり、Caring Societyは、多民族のこの社会が、障害者も含めてお互いに助け合う社会づくりをしようというマハティール元首相の提唱である。

注 マレーシアの現状についての記録は、2003年10月作成したもので、当時のマレーシア首相はマハティールでした。

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