第4回ACEワークキャンプ参加 【にいちゃん】

にいちゃん

にいちゃん

ワークキャンプに参加させていただいて

今回ワークキャンプに参加できたこと,健さん,和代さん,キャンパーのみんな,そしてイバンの人たちとの出会えたこと,すべてが私にとってのとても大切な宝物です。

キャンプに参加する前は,もちろん楽しみではあったのですが,出発が近づくにつれて,本当に不安ばかりになっていました。またシブに着いてからもこれからキャンパーのみんなと,そしてイバンの人たちと,うまく仲良くなれるだろうかといった不安が大部分を占めていました。

討論の時にもお話したのですが,私は人見知りが激しく,また人とコミュ二ケーションをとるのがすごく下手です。そしていつも人の目ばかりを気にして,それでいて自己中心的なのです。

そんな自分が嫌で嫌でたまらなくて,でも簡単には直せなくて,今回も到着したばかりのころは,人とどう接してよいのか分からず,変な焦りと,ホームシックと,自己嫌悪などで,頭の中がパニック状態でした。

みんなの前で,このキャンプへの参加理由などを兼ねて自己紹介したとき,そんな自分を知られるのが恥ずかしくて,背伸びして,「日本と違った文化を知りたい」などと言ってしましました。もちろん,荒川先輩に前回のキャンプのお話を聞かせて頂いていただき,興味をもったことや,日本とは違った文化に触れてみたかったということも大きな動機でした。でも本当のところ,日本での行き詰まった大学生活から逃げ出したかったことや,自分をもう一度きちんと見つめ直して,何か成長できるきっかけになればという想いが大きかったのが本音です。

 そんな大きな不安を持ったままスタートしたキャンプでしたが,日に日に楽しさが増していくのを感じました。それはきっと,ロングハウスの人たちやキャンパーのみんなに「受け入れてもらえた」と感じたことが大きいからだと思います。特にロングハウスの人たちとの交流は,言葉では言い表さない何かをたくさんもらったように感じています。

このキャンプに参加して数日はロングハウスの人たちと過ごす時間がこんなに心地良いのは何故かとかは,あまり考えていませんでした。言葉の壁があるにもかかわらず,ただ一緒に廊下に座っているだけで落ち着くと感じるのは何故だろうと疑問に思うようになったのは,ワークが始まったころです。討論で,和代さんがおっしゃっられていたように,それはロングハウスの人たちが持つ「優しさ」なのだと感じますし,変わった人を差別や偏見に結びづけがちな日本とは異なるイバンの文化のあらわれなのかもしれません。私は金子みすずさんの「みんな違ってみんないい」の詩が大好きなのですが,このキャンプでその言葉を改めて好きになりました。自分も,いろんな価値観を受け入れ,ただそばにいるだけで安心感を与えられる女性に少しずつでも近づいていけるとよいなと感じています。

そして,キャンプ中に「ありがとう」の言葉の大切さも学びました。普段日本では「すみません」「ごめんなさい」の連発で,よく治したほうがよいと注意を受けます(注意してもらえることもありがたいです)。しかし,今回のキャンプでは「すみません」という言葉をほとんど口にしないで過ごしました。ゆりあちゃんが討論の際にその気づきを教えてくれたときに,本当にそうだと,衝撃を受けたのを覚えています。日本にいると,何かとせかせかと焦っているからでしょうか,何かしてもらったときに,他の人の忙しい時間を割いてもらって「すみません」「ごめんなさい」の言葉が「ありがとう」よりついつい先に出てしまいます。自分も何かお手伝いできたときに「すみません」と言われるとあまり気持ちのよくないことを分かってはいるはずなのに,口癖のようになっているのですね。今回キャンプ中に,「ありがとう」=「トゥルマカシ」の言葉が気軽に交わされる日常に触れ,その大切さと心持ちは,日本でも忘れないようにしなければと感じています。

また食べること,お酒を飲むことを通じての交流の大切さも実感しました。普段お酒も断ってばかりいるのですが,けして無理強いするのではなく,飲みたいときにいかがですか,というその雰囲気がだんだんと好きになっていました。今回のキャンプで,少しお酒に強くなったかなという想いがしています。また普段1人暮らしで孤食になれてしまっているのですが,キャンパーの人たちと毎日食べることを共にして,またお酒を共にして,会話の弾む楽しさや,お互いのことを知る機会がとても好きでした。

ロングハウスでの食事や,スンガイマンディー,ポチョポチョ,そしてワークや討論,本当にすべての体験が新鮮で,でも楽しくて,また楽しめた自分が嬉しいです。日本も昔このような時代があったのかなというふうにも思いますが,やっぱりイバンの文化は,ここでしか出せない独特のものだと感じます。

正直キャンプ中は,自分の嫌な面を直視することが多く,新しい自分の発見は,自分の嫌なところが大半だったような気がします。でも,それを発見できたことは,けして嫌なことではなく,むしろ,自分に足りないことや変えたいと思えることに気づけたことに感謝しています。

そして何より,このキャンプでも,自分があこがれる人や見習いたいなという人にたくさん出会えたことが一番良かったことです。健さん,和代さん,ロングハウスの人たち,キャンパーたち,みんな1人ひとり個性的で,素敵で,自分もこうなりたいな,あぁなりたいなと,その人自身にはなれないけど,自分がこういうふうな考えのできる人,行動ができる人になりたいと大きな目標ができました。

 キャンプが終わり,さて何か自分が成長できたこと,変わったことがあるだろうかと考えていたのですが,やっぱり何も変わっていないことに気付きます。しかし「時熟」して,いつかこのキャンプでの経験が生きているなと感じることができるときが来ることを願っています。生かすのは自分自身ですが。

 長々とつたない文章を書き込んでしまいました。感想というか,自分の思いついたことをずらずらと並べてみたのですが,もっともっと学んだことはたくさんあります。

本当に今回のキャンプに参加できたことを幸せに思います。またできたら来年,参加させていただけたらなと思います。それには今の現実から逃げずに頑張ってあと1年で卒業しなければ,と自分に渇を入れています。偏食も少しずつ治していきたいと思います。


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