第16回ACEワークキャンプ参加者の声【マッチャン】

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マッチャン

初めてのホームシック

何から書き始めようかペンがとまったまま動かない。それは頭の中に何もないからではない。自分の気持ちの方が頭の中で整理され文字としてでてくる速度をはるかに上回っているからだ。目を閉じれば、次々にみんなの笑顔があふれてくる。そして自分に呼びかけてくる。一緒に踊ろう、一緒に飲もう!!と。日本に戻ってきて感じるこの寂寥感。新しい家族が恋しいと思う気持ち、これがホームシックというものなのか。

私がこのワークキャンプを知ったのはバイト先の職員さんからであった。そして内容を聞くや否や「行きます」と答えていた。しかし、学校の試験などの都合で日程があわず、私より先にキャンパーとなったのは妹(りーちゃん)であった。彼女の体験記を読めば彼女の思いが分かるだろうが、それ以上にワークキャンプから帰ってきた時の彼女の興奮はすごかった。そして、ようやく今回自分が参加してその意味がよく理解できた。

中澤夫妻、土屋さんの温かい心遣い、ムヒバで一緒に汗を流し、働き、遊んだムヒバのメンバーと仲間のキャンパー達。誰かが言っていた。こんなに大きな声で笑ったのは久しぶりである。私も同じであった。ムヒバのメンバーと一緒にいると日本での悩み、不安、そんなものは考えないし、考える時間もない。それは、彼らの喜びや楽しみといった温かな感情がどんどん心の中に入ってきて、負の感情が入るすき間がないと言った方がいいかもしれない。さらに、ムヒバのメンバーに限らず、ゴトンロヨン(村の人たちとの共同作業)でみたうまくバランスのとれた作業分担、利益を求めず仲間が困っているから助ける姿、作業後のBBQ。すべてがムヒバ(調和)であった。BBQの時に地べたにみんなで座って飲んだビール、急きょメニューに加えられた蛇の味は一生忘れない。

日本では一仕事終えるとひとっ風呂というが、ここではいつもマンデースンガイ(川での水浴び)であった。さっぱりした後においしい夕食を食べて、キャンパー同士の討論会が始まる。今日の討論会のテーマは「○○○」みんなで真剣に考え自分の思いを述べる。そこに年齢、国籍、利益いっさい関係ない。一日3時間ほど利用できる電気がパチっと消える。討論を終えみんなで外にでる。「あっ、あれが南十字星だよ」もうそこにいるのは少年少女だ。男性は自分たちの宿にもどり、本日2回目の討論が始まる。テーマは何でも自由。そこに親友(お酒)が加わるからちょっと口が緩くなることも。明日の作業のためにも今日は寝ようか、にわとりに起こされるまで。目を閉じると今日みた笑顔がそこにある。

 

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